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2012年6月14日木曜日

アートな夏旅へGO!

「夏といえば芸術祭!」とばかりに、毎年国内のどこかで芸術祭が行われている昨今。今年は、夏休みを利用して、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ20127/299/17)、開都にいがた 水と土の芸術祭20127/1412/24)などを巡る旅を計画されている方も多いだろうが、近場で日帰りできるアートの旅はいかがだろうか。


尾野訓大、福津宣人、松永久彦「佐久島 遍路展」
会期/開催中~2012716日(祝)
会場/弁天サロン内ギャラリー(愛知県西尾市佐久島)
交通/佐久島西港渡船場より東へ徒歩4

2010年から行われてきた、島内に数多く点在する弘法大師像の朽ち果てた祠を建築家や学生が復活させる「佐久島弘法プロジェクト」により、今年4月に復活した佐久島弘法八十八ヶ所巡りを記念して開催される、「遍路」をテーマにしたグループ展。島内各所に設置された常設作品を回る「佐久島アート・ピクニック2012」、佐久島弘法八十八ヶ所巡りのルートを歩く「佐久島弘法巡り」の2つのスタンプラリーも開催中。荒木由香里《星を想う椅子》など3点が加わり、19点となった常設作品は見ごたえ十分。


きそがわ日和2012夏秋
会期/2012年8月26日(日)~9月2日(日)
会場/旧太田宿周辺(岐阜県美濃加茂市)
交通/JR太田線美濃太田駅南口より南へ徒歩10

2010年から岐阜県美濃加茂市で開催されているアートイベント。今年5月に美濃加茂市民ミュージアムで行われたきそがわ日和2012春「Sound on Film in Night Museum」では、林海象監督によるサイレントフィルム「夢みるように眠りたい」に現代音楽の生演奏をつけて上映。夏秋では、旧太田宿の街道沿いに並ぶ店舗や空き家を会場にした、現代アートの展覧会が予定されている。


ヴァンジ彫刻庭園美術館「開館10周年記念展 庭を巡れば」
会期/開催中~2012831日(金)
会場/ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
交通/JR東海道線三島駅北口より無料シャトルバスあり

ヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアの現代具象彫刻家、ジュリアーノ・ヴァンジの1960年以降の作品を常設展示する美術館。開館10周年記念展では、美術館の特徴である「庭」をテーマに、奈良美智や杉戸洋、村瀬恭子ら19組の日本の現代美術作家の作品が紹介されている。敷地内は、四季折々に咲くクレマチスが楽しめるクレマチスガーデン、IZU PHOTO MUSEUMなど、見どころが盛りだくさん。

2012年3月16日金曜日

震災から一年、アートの力とは


未曾有の被害をもたらした東日本大震災からちょうど一年。復興を支援するために自分に何ができるかを問い返すなかで、アートの関わる人々の中に「アートにできることは何か?」という議論が沸き起こった一年でもありました。皇室の方が被災地を訪問し、避難生活を送る人々に温かな言葉をかけたり、ミュージシャンが歌や音楽で人々を元気づけたりといった場面がメディアに流れるたびに、アートにしか成し得ない支援が見つからず、無力感を覚えないではいられなかったというアーティストやアート関係者も少なくなかったのではないでしょうか。
残念ながら、アートには歌や音楽のような即効性はありません。また、人々の気持ちを癒したり、元気づけたりするようなものばかりではありません。むしろ、津波や原発の恐怖を思い出させたり、大切な人や物を失った喪失感をよみがえらせたりと、逆効果を及ぼすような作品の方が多いかもしれません。
でも、それこそがアートの力ではないかと思うのです。震災の恐怖や喪失感を乗り越えるには、歌や音楽でひと時悲しみを忘れ、気持ちをリセットすることも大切ですが、アートをとおして震災の記憶と向き合い、悲しみや苦しみを感じたり、時には怒りに震えたりする経験が、私たちが自然の一部として生きていることを再認識させ、生きる力につながっていくのではないでしょうか。
来年の夏から秋に開催が予定されている「あいちトリエンナーレ2013」のテーマは「揺れる大地われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」。芸術監督の五十嵐太郎さんはこのテーマについて「日本が大きな試練を迎え、転換を迫られるなかで、このトリエンナーレは(中略)先端的なアートの動向を紹介する第一回の長所を継承しつつも、荒波を越えていくための新機軸や時代性を織り込んでいきます」「当たり前だと思っていた根拠を失い、既成の枠組が変動するとき、自らが踏みしめる大地=アイデンティティがどうなっているかを確認する必要があります」と語っています。「楽しい」「おもしろい」だけではないアートの力を実感させてくれる機会となることを期待したいと思います。

※あいちトリエンナーレ2013の記者発表の模様がUstreamで生放送されます

あいちトリエンナーレ2013記者発表
2012329日(木)16:0017:00
http://www.ustream.tv/channel/aichitriennale-ch1

2011年12月15日木曜日

今回のファン・デ・ナゴヤは4本立て!

「ファン・デ・ナゴヤ美術展2012」が、2012 112日~22日に名古屋市民ギャラリー矢田で開催される。ファン・デ・ナゴヤ美術展は、名古屋市市民文化振興事業積立基金を活用して1998年から続けられている企画コンペティションによる展覧会で、若手の企画者の育成を目的に行われている。審査で選ばれた企画展が名古屋市民ギャラリー矢田全館を使用して行われてきたが、前回から複数企画の開催が可能となり、今回は4企画が選ばれた。

開催されるのは、伊藤正人さんの企画による「緘黙する景色」、文谷有佳里さん企画の「ぶんのせんともものもの~二人の線が出会うはなし~」、近藤佳那子さん、古畑大気、山下誉子さんによる「SPOT/IN/CUBE」、石堀礼子さんが企画する「Plants Architecture」と、学生を含む20代の若手作家中心のラインナップとなった。

「ぶんのせんともものもの」では毎日滞在制作が、「SPOT/IN/CUBE」では公開制作が行われるなど、作品が制作される場面に立ち会えたり、作品が変化していく過程が見られるのも見どころの一つだ。
114日(土)14:00にはアーティスト・トークも予定されている。

■ファン・デ・ナゴヤ美術展2012
会期/2012112日~22日 
   9:3019:00 日曜日~17:00、月曜日休み
会場/名古屋市民ギャラリー矢田 第17展示室

1展示室「緘黙する景色」
参加作家/伊藤正人、河田政樹、丹羽康博、村田仁

2展示室「ぶんのせんともものもの~二人の線が出会うはなし~」
参加作家/宇田もも、文谷有佳里

34展示室「SPOT/IN/CUBE
参加作家/遠藤俊治、近藤佳那子、塚本智也、花木彰太、古畑大気、山下誉子

57展示室「Plants Architecture
参加作家/石堀礼子、伊藤大茂、井藤雄一、加藤良将、茶谷麻里、長谷勇人