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2013年3月16日土曜日

ギャラリーがアートのスーパーに!マルシェdeアパ 開催中



ギャラリーがスーパーマーケットに変貌。タマゴや野菜からペット用品まで、鮮度抜群の商品が毎日届けられている。
というと驚かれる方もいるかもしれないが、これは今年3月末で閉廊するGALLERY APA2階で開催中の「マルシェdeアパ」のこと。「アートをもっと身近にしたい」と活動を続けていたディレクターの渡邊見美さんが、震災以来構想していたアイデアを実現させた。
会場には買物かごやレジスターが用意され、生産者を紹介する店内放送や野菜売場や鮮魚売場で流れているようなポップな歌も流されている。作品も食品をモチーフにしたもの、ステーショナリーやショッピングバッグ、アクセサリーといった雑貨感覚のものが盛りだくさん。価格もスーパーマーケットさながらに98円、980円と、リーズナブルなのはもちろん、楽しく作品を選ぶことができる。
一般的に「ギャラリーは敷居が高い」「作品は手が出ないほど高価」と考えられがちだが、実際に行ってみるとそうでもないし、洋服を買うくらいの値段で買える作品もたくさんある。「マルシェdeアパ」で作品を選ぶ楽しさ、買って身近に置く楽しさを、ぜひ実感していただきたい。324日まで。

マルシェdeアパ
会場:GALLERY APA 2階(名古屋市瑞穂区汐路町1-15
会期:開催中~324日 12:00-19:00(最終日は17:00まで) 月曜休廊

2012年12月16日日曜日

GALLERY GOHONがクロージング



 201210月をもってGALLERY GOHONが活動を終了した。GALLERY GOHON金原研二鈴木雅明鈴木里菜諏訪俊童高橋遥田口美穂茶谷麻里永田浩子山内亮典吉田葵という若手作家10名による自主運営スペースで、201011月から2年間限定でスタート。参加メンバーの個展やグループ展にとどまらず、外部作家を迎えての企画展を精力的に行ってきた。2年間に開催した展覧会は、なんと341013日のクロージングイベントでは、これまでの活動記録の上映や、消しゴムはんこを使ったブックカバー製作のワークショップ、餃子パーティが行われ、多くの人でにぎわった。

 活動終了を惜しむ声も少なくないが、メンバーは「仕事をしながら自分の制作とスペースの運営を両立していくのはつらい時もあったが、2年間と期間が限定されていたからできた。展覧会のサイクルが早く忙しかったが、各々が企画にもかかわり、自分が見たいと思う展覧会が開催できた」(田口)、「外部の作家を迎えて展示をすることで、自分自身の展示の勉強になったし、GALLERY GOHONの活動がほかの作家やアート関係者とつながるきっかけになった」(金原)と振り返る。また、企画にかかわるメリットを「作家として自分が抱える問題意識から出発し、それを展覧会という形にしていくことで、問題意識と客観的に向き合うことができた。それは、今後の自分自身の制作や発表する時に生かされると思う」(田口)と語った。

 アーティストによる自主運営スペースは、制作と運営の両立が難しかったり、メンバー間に意識のズレが生まれたりと活動が先細りになって終息する場合も少なくないが、あえて期間を限定したことで最後まで疾走し続けたGALLERY GOHONのメンバー。2年間のスペース運営の経験は、今後それぞれが制作を続ける中で、あらためて問い返されていくことだろう。

2012年9月15日土曜日

ジャズのまち岡崎でアートとジャズのイベントが開催



来年行われる「あいちトリエンナーレ2013」でも会場の一つとなる岡崎のまちなかで、現代美術とジャズのイベント「岡崎ART&JAZZ 2012がこの秋に開催される。これは、あいちトリエンナーレ地域展開事業の一つで、岡崎の市街地で行われる初めての現代美術展。岡崎城を擁する岡崎公園や昭和の雰囲気を残す百貨店、岡崎シビコ、昭和初期の洋風邸宅、岡崎市旧本多忠次邸などに、1314名の作家の作品が展示される。

ところで、岡崎がジャズのまちだということをご存じだろうか? 岡崎市図書館交流プラザには、内田修ジャズコレクション展示室があるが、岡崎に生まれ、市内で外科病院を開業していた内田氏は、ジャズのレコード収集するかたわら、ジャズクラブ「ナゴヤホットクラブ」や「ナゴヤ・ヤマハジャズクラブ」を主宰するなど、日本ジャズ界の発展に大きく貢献した人物。展示室には、内田氏の足跡とジャズ界への功績をパネルで紹介するほか、レコードやテープの音源試聴コーナー、ジャズミュージシャンからのメッセージ視聴コーナー、また内田氏が病院内に設えた「ドクターズ・スタジオ」の再現コーナーがある。

会期中にはアーティストトークやワークショップのほか、岡崎ならではのジャズイベントも盛りだくさん。歴史のある建物やまちなみも楽しめそうだ。


岡崎ART&JAZZ 2012
会期:2012111日(木)~122日(日)
会場:東隅櫓(岡崎公園内)、岡崎シビコ屋上・6階、岡崎市旧本多忠次邸(東公園)、岡崎市図書館交流プラザ、市街地各所
時間:10:0017:00
111日は13:0017:00、岡崎市旧本多忠次邸は9:0017:00
休館日:岡崎シビコは1115日休業、岡崎市旧本多忠次邸は月曜休館、岡崎市図書館交流プラザは水曜休館
観覧料:無料
岡崎市旧本多忠次邸は一般200円、小中学生100
その他有料イベントあり
参加作家:平田五郎、斉と公平太、淺井裕介、木村崇人、岩崎貴宏、D.D.(今村哲+染谷亜里可)、平川祐樹、ふるかはひでたか、松永久彦、ヒネマガリ三立方(ふるかはひでたか+武藤隆)、木藤純子、小柳裕、山本一弥