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2010年3月15日月曜日

名古屋発の本屋イベント、ブックマークナゴヤ2010


2008年から始まった「プックマークナゴヤ」も今年で3回目。今年は名古屋の街を東西に分け、西エリアを3月20日(土)~4月4日(日)、東エリアを4月3日(土)~18日(日)に開催される。期間中は書店、古本店はもちろん、雑貨ショップ、カフェなど49か所で本に関連するさまざまなブックフェアや展示が行われるほか、古本市やトークショーなどのイベントも。アインソフディスパッチの「MOOK」(インタビュー参照)や古本カフェ*ソボクロのテラオハルミ*「太陽カシスキー文庫の500冊」(4月1日~5日)など本にちなんだアートの展覧会もあるので、写真の公式リーフレットを手に、ぜひまわってみては。

〈トークイベント〉

■文芸漫談in 名古屋

出演者:いとうせいこう×奥泉光
日時:4月4日(日)14:00開場14:30開演
会場:愛知県産業労働センター 小ホール(名古屋市中村区名駅4-4-38)
入場料:1800円(自由席)


■めくるめく本の世界

デザイン、古本、キノコ…?

出演者:祖父江慎(ブックデザイナー)、飯沢耕太郎(写真評論家)、南陀楼綾繋(ライター・編集者)
日時:3月21日(祝)13:30開場14:00開演
会場:栄ガスビル5階大会議室(名古屋市中区栄3-15-33)
入場料:1000円(自由席、要予約)


■文化系女子のための少女漫画案内

トーク:甲斐みのり(文筆家)、杉浦さやか(イラストレーター)
ライブ:tico moon
日時:4月11日(日)11:00開場12:00開演/15:00開場16:00開演
会場:カフェ・パルル(名古屋市中区新栄2-2-19)
入場料:1500円(各回40名、要予約)


■モダニズムからアヴァンギャルドへ「名古屋の街をおもしろがる」

第一部「幻の都市案内『百萬・名古屋』を復刻しよう」

出演:岡本信也(考現学研究者)、兼松はるみ(撞木館館長)、浅野未紗子(『百萬・名古屋』復刻委員会代表)ほか

第二部「超過激!名古屋アングラ文化の源流をさぐる」

出演:諏訪哲史(作家)、二村利之(七ツ寺スタジオ)、古田一晴(ちくさ正文館書店 本店)、平野勇治(名古屋シネマテーク)

日時:4月17日(土)17:40開場18:00開演
会場:文化のみち撞木館(名古屋市東区撞町2-18)
入場料:1000円(要予約)


〈古本市〉

■一箱古本市in円頓寺商店街
日時:3月20日(土)11:00~16:00
会場:円頓寺商店街


■一箱古本市in覚王山
日時:4月3日(土)11:00~16:00
会場:覚王山商店街日泰寺参道


※イベントの予約、問い合わせは
ブックマークナゴヤホームページhttp://www. bookmark-ngy.com/

2009年12月15日火曜日

回想法アートで高齢者を元気に

美しい風景が描かれた絵画や温かな色調の造形に「心が癒される」という人は少なくないが、癒しにとどまらず、認知症の予防に効果があるとされている回想法にアートを取り入れた取り組みが、近年行われている。


回想法とは、おもに高齢者を対象に、その人の人生や思い出を共感的な態度で聞くことを基本姿勢とする心理療法。老年期にこれまでの人生を振り返り、自己の人生を再評価することにより、自尊心を向上させ、 高齢期特有の抑うつ状態を緩和するといわれている。


そんな回想法に注目した展覧会が、12月19日(土)まで豊川市桜ヶ丘ミュージアムで開催されている。開館15周年記念特別展「境界なきアート展~響きあうココロへ~」では、豊川養護学校卒業生の辻勇二さんの緻密なペン画をはじめとするこの地域のアウトサイダーアートの紹介に加え、杉山健司さんなど東海エリアで活動するアーティストや名古屋芸術大学美術学部アートクリエイターコースの学生が、身近な高齢者や老人施設で生活されている方々から取材し制作した作品が展示されている。会場のロビーでは、作家や学生が入所者から話を聞いている様子が映像で映し出されており、初対面にもかかわらず自らの人生や昔の生活について熱心に語る入所者の姿が印象的だった。


また、北名古屋市にある国登録有形文化財の旧加藤邸で11月に行われた『記憶の庭で遊ぶ』も、回想法アートをテーマにした展覧会。名古屋芸術大学の学生と卒業生による、昔の生活や祖父母の記憶をテーマにした作品や高齢者の「生活の知恵」を作品化したものが展示された。旧加藤邸には回想法センターが設置されており、昔の道具や玩具を使ったさまざまな取り組みがされている。


アートは私たちの既成概念やものの見方を変えたり、作品を媒介としたコミュニケーションにより、私たちに生きる活力を与えてくれる。しかし一般的には、衣食住に直接関係がない贅沢なものという見方がされがちだ。そんな状況の中、回想法アートで高齢者が元気になることによって、アートの有用性を社会に発信していけるのではないだろうか。


写真:「境界なきアート展~響きあうココロへ~」会場風景

2009年9月15日火曜日

プレイベントが好評! あいちトリエンナーレ


愛知県美術館と名古屋市美術館で開催中(愛知県美術館~10月25日、名古屋市美術館~10月18日)の、あいちトリエンナーレ2010プレイベント「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」展の関連イベント「放課後のはらっぱ大座談会」が8月28日に開催され、定員150名を大幅に超える約250名が会場に詰めかけ、盛り上がりを見せた。

現在は名古屋造形大学客員教授を務める櫃田さんは、1975年から26年間、愛知県立芸術大学で勤務し、かつての教え子からは奈良美智さんをはじめ多くのアーティストが輩出している。

座談会には櫃田さんら出品作家19名が参加。櫃田さんと設楽知昭さんのトークを皮切りに、出品作家が世代別に3グループに分かれ、在学当時のエピソードを語った。なかでも、約20年前の長久手周辺は交通の便が悪く、まだ携帯電話も普及していなかった当時はなかなか情報が入ってこないため、仲間の下宿に集まっては遅くまでアートの話をしていたという、奈良美智さんや杉戸洋さんら世代のエピソードは印象に残った。また、佐藤克久さんを中心に安藤正子さん、加藤美佳さんらで「バッタどうふ」というグループを結成し、絵画の枠にとらわれない実験的な作品を制作していたという話も興味深かった。

作家や作品の選定、展示に奈良さん、杉戸さん、森北さんの3名が深く関わったというこの展覧会。櫃田さんの作品と教え子の作品が並べて展示されたり、櫃田さんのアトリエが再現されていたり、奈良さんらの学生時代の作品が展示されていたりと、櫃田さんと教え子が作品をとおしてキャッチボールをしているかのような展覧会に仕上がっている。「はらっぱ一日カフェ」、ワークショップ「放課後のはらっぱの放課後」、「幻灯会」など関連イベントも目白押しだ。

あいちトリエンナーレのプレイベントは、パフォーマンスを中心とした「うしろの正面―アーティストたちの誠実な遊戯」(愛知芸術文化センター各所、~9月23日)に続き、名古屋市中区錦の長者町繊維街で展開される「長者町プロジェクト2009」が10月10日~11月15日に開催。「後ろの正面―アーティストたちの誠実な遊戯」には松岡徹さん、「長者町プロジェクト2009」には青田真也さん、石田達郎さん、川見俊さん、斉と公平太さん、山本高之さんと、愛知ゆかりの若手作家が参加している。

8月21日の記者発表で、小金沢健人さん、シプリアン・ガイヤールさん、ハンス・オプ・デ・ビークさん、宮永愛子さん、志賀理江子さん、フィロス・マフムードさん、梅田宏明さん、トーチカ、KOSUGE1-16、淺井裕介さん、斉と公平太さんの12組の参加アーティストが新たに発表されたあいちトリエンナーレ。若手作家のトリエンナーレへの参加の機会提供を目的に、愛知芸術文化センターアートスペースと長者町エリアで開催される企画コンペによる公募展の募集も始まった(募集期間は、愛知芸術文化センター~11月30日、長者町2010年1月~2月予定)。開幕まで1年を切ったトリエンナーレの動向にますます注目したい。

※あいちトリエンナーレ公式ウェブサイト→http://aichitriennale.jp/index.php