来年行われる「あいちトリエンナーレ2013」でも会場の一つとなる岡崎のまちなかで、現代美術とジャズのイベント「岡崎ART&JAZZ
2012」がこの秋に開催される。これは、あいちトリエンナーレ地域展開事業の一つで、岡崎の市街地で行われる初めての現代美術展。岡崎城を擁する岡崎公園や昭和の雰囲気を残す百貨店、岡崎シビコ、昭和初期の洋風邸宅、岡崎市旧本多忠次邸などに、13組14名の作家の作品が展示される。
ところで、岡崎がジャズのまちだということをご存じだろうか? 岡崎市図書館交流プラザには、内田修ジャズコレクション展示室があるが、岡崎に生まれ、市内で外科病院を開業していた内田氏は、ジャズのレコード収集するかたわら、ジャズクラブ「ナゴヤホットクラブ」や「ナゴヤ・ヤマハジャズクラブ」を主宰するなど、日本ジャズ界の発展に大きく貢献した人物。展示室には、内田氏の足跡とジャズ界への功績をパネルで紹介するほか、レコードやテープの音源試聴コーナー、ジャズミュージシャンからのメッセージ視聴コーナー、また内田氏が病院内に設えた「ドクターズ・スタジオ」の再現コーナーがある。
会期中にはアーティストトークやワークショップのほか、岡崎ならではのジャズイベントも盛りだくさん。歴史のある建物やまちなみも楽しめそうだ。
■岡崎ART&JAZZ
2012
会期:2012年11月1日(木)~12月2日(日)
会場:東隅櫓(岡崎公園内)、岡崎シビコ屋上・6階、岡崎市旧本多忠次邸(東公園)、岡崎市図書館交流プラザ、市街地各所
時間:10:00~17:00
11月1日は13:00~17:00、岡崎市旧本多忠次邸は9:00~17:00
休館日:岡崎シビコは11月15日休業、岡崎市旧本多忠次邸は月曜休館、岡崎市図書館交流プラザは水曜休館
観覧料:無料
岡崎市旧本多忠次邸は一般200円、小中学生100円
※その他有料イベントあり
参加作家:平田五郎、斉と公平太、淺井裕介、木村崇人、岩崎貴宏、D.D.(今村哲+染谷亜里可)、平川祐樹、ふるかはひでたか、松永久彦、ヒネマガリ三立方(ふるかはひでたか+武藤隆)、木藤純子、小柳裕、山本一弥